不調を抱えている人へ。『浅い呼吸』をしていませんか?
みなさんは最近呼吸をしましたか?
当たり前ですね。24時間365日、無意識のうちに全自動でおこなわれますから「ここ3日ほど呼吸をしてません!」という人は稀かと思います。
常に無意識的におこなわれている呼吸ですが、もし良い呼吸と悪い呼吸があって、そのどちらをおこなっているかによって健康なのか不健康なのかが決まってくるとしたらどう思いますか?
「最近身体の調子が悪くて…」
「どうも気分が上がらないんだよね」
そんな方は、もしかしたら知らない間に悪い呼吸になっているのかもしれません。
良い呼吸を身に付けることで肉体的、精神的な不調が改善するとしたら素敵ですよね。
今回は悪い呼吸とはどういうものなのか、お話します。
目次
悪い呼吸 = 浅い呼吸
タイトルにもありますが、悪い呼吸とは浅い呼吸です。
浅くて、弱くて、力が入っていない呼吸。
ほとんど息を吐き出せていないような状態が問題なのです。
どうして呼吸が浅いとよくないの?
人間が呼吸をする理由として
- 食べ物などで取り入れた栄養からエネルギーを作るための酸素の補給
- エネルギーを作ったあとに発生する二酸化炭素の放出
この2つがあります。
つまり体内でエネルギーを作るために呼吸をしているんですね。
呼吸が浅いとどうなるかというと、
排出する二酸化炭素が少ない = 体内に二酸化炭素が蓄積する
取り入れられる酸素も少なくなる = エネルギーを作る効率が落ちる
こうして慢性的なエネルギー不足となっていくわけです。
呼吸は無意識ですから、浅いか深いかなんて普段あまり気にしませんよね。
習慣的に浅い呼吸をしている人はどんどん身体が弱くなる一方なのです。
人間は無数の細胞の集まり
呼吸は肺でおこないますが、肺がエネルギーを作っているわけではありません。
肺はガス交換の役割に専念しています。
ではどこでエネルギーを作っているかというと細胞です。
あなたは60兆個とも言われる細胞の集まりであり、その細胞のひとつひとつがエネルギーを生み出しています。
呼吸をすることによって取り入れた酸素は血液中を循環し、各細胞に届けられます。
そして各細胞がエネルギーを作る過程で二酸化炭素と水を生み出し、血液中に排出しています。
浅い呼吸で血液が酸化していく
浅い呼吸によって二酸化炭素を上手く排出できないまま血液中に二酸化炭素が停滞すると、水と結合して炭酸になります。
この炭酸は立派な酸ですので、血液が酸性になっていきます。
血液は元々弱アルカリ性なので、対極である酸性になることで
- 頭痛
- 吐き気
- 慢性的な疲労感
といった症状として肉体的に様々な悪影響が出てくるのです。
全身の細胞たちが流れてくる血液を見て、
「エネルギーを作るための酸素が足りないよ!二酸化炭素ばっかりだよ!」
って悲鳴を上げてるんですから、身体全体が疲労感を覚えるのはうなずけますね。
一番酸素を使う臓器はどこ?
ところで一番酸素を消費する臓器はどこだと思いますか?
そう、脳ですね。
脳は呼吸で得た酸素の30%~50%を消費すると言われています。
半分近くの酸素が脳のために消費されるってすごいことですよね。
では浅い呼吸によって取り入れる酸素量が少ない場合どうなるでしょうか?
当然脳が真っ先に酸素不足になります。
- 集中力が落ちたり
- あくびを頻発させて酸素を補充しようとしたり
- 健全な思考ができなくなったり
精神面でも悪影響を及ぼします。
人は不安や緊張を感じると呼吸が浅く、弱くなります。
そして呼吸が浅いと不安であったり鬱々とした気持ちになりやすくなります。
負のスパイラルですね。
うつの症状やパニック障害なども浅い呼吸の慢性化(=酸素不足)が要因のひとつであるとされています。
このことからも、精神的に落ち込んでいる人には適度な有酸素運動が効果的と言われているんですね。
まとめ
常日頃浅い呼吸をおこなうことによって
・血中の二酸化炭素量が増える
・酸性の血液が循環し、肉体的な悪影響を及ぼす
・血中の酸素量が減る
・酸素が足りないことにより脳の働きが鈍り、精神的な悪影響を及ぼす
このように心身ともによろしくないということがおわかりいただけたかと思います。
呼吸は身体が勝手におこなってくれるのでまったく意識しない方も多いとは思いますが、ふとしたタイミングで深呼吸をすることがとても大切です。
二酸化炭素の排出を意識して深く息を吐きましょう。
良い呼吸について教えてほしいよ!
良い呼吸とは深い呼吸です。
そして最も良い呼吸は丹田呼吸だと私は思っています。
下腹部に力を入れて、横隔膜を使って深く深く、息を吐き出す。
そうすることで自然と大量の空気を吸い込む。
うまくガス交換ができます。
ぜひ知っておいて欲しい呼吸法です。
丹田呼吸については近日中に記事を公開しますね。
丹田呼吸の前に『腹式呼吸』についての記事を書きました。
あわせてどうぞ!
今回の参考文献はこちら↑
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