身体にも精神にも良い呼吸、『腹式呼吸』をマスターして健康に

2022年2月9日

みなさんは前回の記事、不調を抱えている人へ。『浅い呼吸』をしていませんか?はもうご覧になったでしょうか。


浅くて、弱くて、力が入っていない呼吸をし続けていることで、

  • 細胞が元気を失くしている、エネルギーを生み出せないでいる
  • 脳も酸欠を起こし、精神的にも参ってしまう
  • いいことがなんにもないよ!

そういったお話をしました。


今回の記事では反対に身体に良い呼吸についてお話します。

良い呼吸を身に付けて、ぜひ健康への一歩を踏み出してください。



『まず一回の深呼吸』が役に立つ

我々は起きている間で呼吸に意識を向けていない時、大体は胸を使った浅い呼吸になっています。

これは人間として普通のことです。

浅い呼吸によって交感神経が優位になるからです。


一般の方は明るい日中にバリバリ動いて、暗くなってからおうちでリラックスモードに入ると思います。

バリバリ動く時は交感神経リラックスする時は副交感神経が働くのが正常なんですね。


つまり日中は浅い呼吸で交感神経を働かせているのが普通なんです。

そしておうちでは深い呼吸で副交感神経が働かせてリラックスするというのが一日の流れです。

交感神経が優位
副交感神経が優位


しかし仕事を持ち帰ったりだとか、何か不安があるなどで深い呼吸ができないでいると、夜でも身体がバリバリ動くモードのままになってしまって自律神経のバランスが崩れてしまいます。

果ては自律神経失調症となり、身体に様々な影響を及ぼしてくるのです。


リラックスできない時に意識的に一回でも深呼吸をすることで、

「あ、今まで呼吸を意識してなかったな」

「多分浅い呼吸になってたんだろうな」

と気付くことができます。


交感神経と副交感神経の切り替えスイッチとして、意識的な深呼吸はとても役に立ちます。

(ここで言う深呼吸とは、ラジオ体操と同様のものです。胸を大きく開いて吸いこむアレですね。)


深呼吸だけではちょっと足りない

深呼吸はあくまでも自律神経切り替えスイッチと考えてください。

ずっと深呼吸をしながら生活するのはしんどいですからね。

また、体内のガス交換を目的とした場合、実は深呼吸だけではちょっと足りません。


前回の記事でも書きましたが、健康のために重要なのは『体内に溜まった二酸化炭素の排出』です。

息を吐くことが大切なんですね。

深呼吸は息をたくさん吸うことを主眼としています。

たくさん吸っても、上手く吐き出せなければ酸素は行き届きません。


そこでたくさん息を吐ける呼吸法が存在します。

それが、腹式呼吸



お腹を使った呼吸、『腹式呼吸』がとってもイイ!

今座ってこの記事を読んでいる方は息を口から細く長くフーッと吐いてみてください。

段々苦しくなってきますね。だんだん吐ける息も減っていきます。

それでも頑張って全部吐き出します

肺に残ったかすかな空気まで全部吐き出そうとすると、自然とお腹がへこみますよね。

お腹に手を当ててください。

へこんでますか?

最後にフッフッフッと小刻みに吐いてください。肺にある空気が大体空っぽになります。


はい、ではお腹に手を当てたまま鼻から息を吸ってください。(口から吸うと上手に吸えません。)

吸う息は自然に入るに任せて、力まずに。すごい勢いで入ってくると思います。

どうでしょうか。お腹が膨らんでませんか?


いっぱい吸ったら、またお腹を使ってゆっくり全部吐いていく。

これが、腹式呼吸


腹式呼吸のメリット

深呼吸は胸を開いて大きく吸うところから始まります。

古い空気が溜まっている肺にいくら新しく空気を入れようとしても入りません。


それに対して、腹式呼吸はまず古い空気を出し切ります。

空っぽになった肺に新鮮な空気が思いっきり入ります。

こうすることで二酸化炭素の排出ができて、血中酸素の増加が期待できます。


副交感神経が活発になるのでリラックス効果もあります。

何かの発表前とか、パニック障害の人が電車に乗る時とか、そういった緊張するような場面で落ち着いて腹式呼吸をすると効果抜群です。

お腹という大きな部分を使った呼吸なので身体が温まりますカロリーの消費もあります。

至れり尽くせりです。何よりありがたいことに酸素は無料。副作用もありません。

光合成で酸素を生み出してくれる木々に感謝ですね。


腹式呼吸のデメリット

慣れないうちにたくさん深呼吸、腹式呼吸などの深い呼吸を無理に繰り返すと過呼吸になりかねません。

そこだけはご注意いただいて、無理せず軽い気持ちで練習するといいですね。

また、運転中などはあまりやらないほうがいいです。リラックスしすぎて眠くなったら大変です。

集中しなければ危険な場面では交感神経に頑張ってもらいましょう。


デメリットといえばこれぐらいで、気付いたら腹式呼吸してたってくらい普段の生活に落とし込めると知らぬ間に健康になっていたり。

場所も選びませんし、ぜひ実践してみてください。


まとめ

腹式呼吸をおこなうことによって

  • 体内の古い空気を排出できる
  • 新鮮な空気を目いっぱい吸える
  • 血中酸素アップにより、血中二酸化炭素が正常化
  • 細胞が元気に活発にエネルギーを生成
  • 脳も大満足!頭も働くように
  • リラックスできる!自律神経失調症や精神的な病に効果的

こんなにもメリットがあるんです。

やらないわけにはいきませんよね?


そして大事なこと。

呼吸はまず吐くこと。吸うことから始めない。

呼吸という漢字は(吐く) (吸う)と書きます。

覚えておいてくださいね。


ちなみに自然と腹式呼吸になっているタイミングがあります。

それは寝る直前と睡眠中です。

どうしても感覚がつかめない方は寝る直前にお腹に意識を向けるか、家族の寝姿を観察してみましょう。


皆さんも積極的に腹式呼吸をおこなうことで心身ともに元気を取り戻しましょうね。

食事による良質な栄養の摂取も忘れずに!

細胞は栄養と酸素を使ってエネルギーを出しますからね。

前回の浅い呼吸の記事と比べてみるのもおすすめです↑

¥1,980 (2022/02/05 13:00時点 | Amazon調べ)

参考文献はこちら↑


この記事が面白かった、役に立ったという方はバナーのクリックをお願いします!

ブログランキング・にほんブログ村へ

励みになります😉