会食恐怖症を患う4つの原因と治し方

2022年9月16日

およそ10年は会食恐怖症と付き合った男、まじなさん(@majilog147)です。

今では改善していますが、地獄を経験していた身としてなにかあなたの参考になるアウトプットはできないかと日々模索しております。


遥か昔に『知っておいて欲しい会食恐怖症という病と、治すためのマインド』という記事を書きましたが、私の症状を前面に出しすぎてそもそもなぜ会食に恐怖を感じてしまうのか?というところの追求が甘かったなと思い、筆を執った次第です。


今回は会食恐怖を患ってしまう原因4つと治し方についてお話します。

それではどうぞ。



会食恐怖症とは?

知っておいて欲しい会食恐怖症という病と、治すためのマインド』でも触れていますが、軽くおさらいです。

そもそも会食恐怖症とは、『他人と食事をする際に強い不安を抱く精神的な病気』です。

この強い不安が招く身体的な症状としては

  • 体の震え
  • 動悸
  • 吐き気
  • 呑気(空気、唾液を飲み込み過ぎる事による膨満感)

などが主に挙げられます。


健常な方はコミュニケーションの一環としてまず会食をすることが多いと思いますが、会食恐怖持ちにとってはただの拷問となります。(とてもつらい。)

なぜこんなつらい思いをしないといけないのか。

なにが原因で会食に恐怖を覚えてしまうのかを探っていきましょう。


会食恐怖 症状が起きる4つの原因

原因① 幼少期に抱えたトラウマ

子供の頃、親や学校の先生に「ご飯は残したらいけませんよ」と完食を強制された場合に強いトラウマを植え付けられるパターンがあります。

私は完食を強制された経験はありませんが、子供の頃に抱えたトラウマというのはなんでも深く心に刻み込まれます。


ひどい場合は給食の時間だけでは終わらずに昼休み、午後の授業中もずっと食べさせられたという方もいるそうです。

周りのみんなが授業を受けている間も無理やり食べさせられる。

もう食べられないのに。嫌いな食べ物もあるのに。

周りの視線が刺さる。終わらない給食という絶望感に押しつぶされる。


このようなある種のいじめを過去に経験することで

大人になった今でも『完食しないと何かまずいことになる、誰かに迷惑がかかる』という幻想に苦しめられるわけです。


原因② 対人(社会)への不安

会食相手がどう思っているか に不安を覚えてしまうパターンです。

会社の上司や取引先はもちろん、例え恋人が相手でも起こりえます。


「食事のマナーは大丈夫かな?」

「黙々と食べるんじゃなくて、なにか喋らないと」

「相手は楽しいのかな?」

「なんとか楽しませて、良く思われないと!」


立派な強迫観念ですね。

特に1対1の食事ではこの思考が顕著にあらわれます。

だって相手が楽しいかどうかはすべてあなたにかかっていますからね。(本当でしょうか?)


こうして『無理をしてでも絶対に相手を楽しませないといけない』という幻想に苦しめられるわけです。


原因③ 嘔吐への恐怖

気持ち悪くなったらどうする!?という恐れです。

物を食べるということは、もちろん胃に固形物が入るということですよね。

胃に固形物が入ったということは、吐いてしまう可能性が生まれます。

たったそれだけのことでも不安を覚えるほど嘔吐恐怖は強力です。


トイレが近くにないと不安だし、トイレが埋まってないか不安だし、もしもトイレが埋まってたら洗面所で!?もしもテーブルで吐いてしまったら…!?


これは②の対人への不安にも関わってきますが、吐きそうな時ってまず喋れないですよね?


吐きそうになったらどうしよう からの もし吐きそうになって喋れなかったら相手にとても迷惑だ

という超強力なコンボが発生します。

この思考にとらわれたら最後、実際に気持ち悪くなってきます。


こうして『もし吐き気を覚えてしまったらどうしよう。いや、絶対吐きそうになるに違いない。』という幻想に苦しめられるわけです。


原因④ パニックへの恐れ

さて、会食恐怖で苦しんだあなたなら一度は経験したことがあるでしょう。

あるいは何度も経験しているかもしれませんね。

予期不安から生じるパニックです。


「どうしよう、これからご飯だ!今日一口も食べられないかも…」

「断るのも失礼だしいかないと…」

「レストランに来たはいいけどもう気分悪いかも…?」

「相手になんて言おう!?レストランに入ったのに気分が悪いなんて言ったらどう思われる!?」

「冗談抜きで気持ち悪くなってきた!でも平静を装わないと…」

「とりあえず注文したけどやっぱり無理だ!!」

「もう喋れない!えずきそう!手も震えてきた!トイレはどこだ!」

「注文したのに全然食べられなかった…またか…」


原因というよりはこれこそが会食恐怖の症状であり最終形態なんですが、不安の連鎖からパニックに陥ります

「もし〇〇だったらどうする?」

「もし〇〇だったせいで××になったらどうする?」

この予期不安の根源は今まで挙げてきた①~③の組み合わせから来ています。


そしてパニックを起こせば起こすほどパニックになりやすくなります。


こうして会食する前から『もし〇〇だったらどうする?』という幻想に苦しめられるわけです。


あなたの中に芽生える信念

会食恐怖を抱えていると、以上の①~④を何度も何度も経験し、再認識していきます。

会食に挑戦する→ダメだった→また会食に挑戦する→やっぱりまたダメだった

というループを延々と繰り返し、あなたの中に「ある信念」が芽生えます。


私は会食をすると絶対にパニックを起こす人間だ と。


どうすれば改善できる?

勘の良いあなたは既にお気づきでしょう。

原因のすべては幻想です。思い込みと言った方がいいでしょうか。

思い込みとは思考のクセです。そして思考のクセが凝り固まったものが信念です。


あなたは健康です。

決して身体が悪いわけではありません。

会食をつかさどる臓器があって、それが炎症を起こしているなんてことはありません。


ちょっと想像力が人より豊かすぎるんです。


ならば想像や思考を整えていけば改善は可能だと思いませんか?


会食恐怖の治し方。

それは無理に会食に挑戦するわけではなくて、思考を見直すことです。

相手はあなたが生んだ『不安』のかたまりです。

ならば逆に『安心』できる思考を日頃から集めていればいずれ和らぐのです。


思考の凝りをほぐす言葉

『完食しないとまずいことになる、誰かに迷惑がかかる』

なにもまずいことはありません。誰にも迷惑はかかりません

完食しないと怒る人がいるなら、その人に食べてもらいましょうよ。

完食しないともったいない?

無理して食べるほうがもったいないし、食材に失礼かもしれませんね。

世間一般の1人前の量が多すぎるだけかもしれないですよね。


『絶対に会食相手を楽しませないといけない』

あなたにその義務はまったくありません

本来食事を楽しみに来ているんです。

「美味しいですね」から始めて、他愛もないことを話す程度でもいいんです。

むしろ話さなくてもいい。量も食べなくていい。

会食においてあなたに義務は何もありません


『吐き気を覚えたらどうしよう』

どうしていつも吐きそうになるのかお教えしましょう。

吐き気を覚えたらどうしようと考え続けるからです。

食べ物や匂いが原因であることはあまりありません。

思考は現実化します。

日常的に深呼吸をして思考を落ち着かせる習慣を身につけましょう。


軽いジョギングを始めるのもいいですよ。

これだけ走っても吐かないんだから大丈夫じゃない?って自信に繋がります。



おわりに

原因は4つ。

  • 過去のトラウマ
  • 対人不安
  • 嘔吐恐怖
  • パニックへの恐れ

治し方は 恐怖の原因はすべて思い込みと知り、思考を見直すこと 安心を探すこと というお話をしてきました。


精神的な病を患っている人は、感受性も想像力も豊かすぎるんです。

ネガティブな想像がネガティブな想像を呼んで、自分の中で凝り固まって現実になってしまう。

勝手に思考が沸いてしまうんだからしかたないんです。

凝りをほぐしていけば巡りがよくなって楽になりそうですね。


また会食に挑戦して、失敗するかもしれない。

いいじゃないですか。

失敗しても、この記事を読んだあなたはもう気づいているはずです。

自分が作った思い込みが悪さをしてるだけなんだから、自分で治せるって。


なんだか過去記事と似たようなものになっちゃいましたが、ちょっと掘り下げられたかなと思います。

2022年版、私の会食恐怖への考え方ということで。

会食恐怖で苦しんでいるあなたがちょっとでも楽になったら嬉しいです。


↓過去記事もよければご覧くださいね。



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